真夏のドール保管のおはなし

投稿者 : 仔ドラ on

仔ドラ百裂拳!(」゚Д゚)「


新作宣材をうっかり前脚をすべらせて先行公開する、そのあまりの速さが百裂拳並みになってると噂の仔ドラさんですこんにちは(「゚Д゚)「
ちなみに漏洩ではなく仔ドラさんをフォローしてる方限定の先行公開なのでご安心ください(´・ω・`)
さて、ウィッグ周りで記事のリクエストをいくつかいただいているのですが、『ポニテの結い方教えて?(´・ω・`)』というリクエスト用に使えそうなウィッグをいくつか工場に発注したものの、まだ届いてなくてどうしようか悩んでいます。
そんな折に、ネタに使えそうな質問を頂いたので、今回はそれを記事にしてみようと思います。



というわけで、匿名希望Pさんからこんな質問を頂きました。
夏場のドールの保管ってなんか注意した方が良いことある?(´・ω・`)

あります(「゚Д゚)「

そろそろ全国的に梅雨も明けて、地方によっては猛暑日を観測するところもあるこの時期。
人間ですら危険なのにドールに影響はないのかと気になる方もいるかもしれません。
まぁぶっちゃけ人間の方が暑さに弱いわけだけど(´・ω・`)
とはいえ、全く影響がないわけではないので、そのあたりを解説&対処法を纏めていこうと思います。


Q.夏場の何に注意するの?湿気?(´・ω・`)
A.それもあるけどどっちかっていうと室温(「゚Д゚)「

湿気が気になる人が真っ先にイメージしそうなのが、おそらくドールにカビが生えてしまうこと。
TPEもシリコンも基本的にゴム製品なので、理論上カビが発生、繁殖する可能性はあります。
が、これは季節関係なしに発生します(´・ω・`)

そもそもカビ菌は空気中のあらゆるところに漂ってるので、付着を避けることは滅菌室でもない限り不可能です。
いわゆる『カビが生えた』状態とはこのカビ菌が繁殖した状態であり、これには3つの条件が必要となります。

・70%以上の湿度(60%以上から活発に活動、80%以上で一気に繁殖)
・20~30度の気温(25~28度がもっとも生育に最適)
・栄養分(食品の食べカス、ホコリ、汚れ、ダニなど)

このうち湿度と気温は環境面なので整いやすいものの、三つ目の条件である栄養分はドールだと意外と満たしません。
だってみんなだいたいドール綺麗にしてるし(´・ω・`)
ちなみに、カビにとって一番の栄養源は人間の食べ物なので、これが付着しにくい(機会が少ない)というのもあると思います。
なので、カビ自体は発生する可能性はあるし季節関係なしで危険はありますが、ドールを手入れさえしてれば問題なしです。


Q.室温が高いとどう危ないの?(´・ω・`)
A.素材に負担が掛かるぞ(「゚Д゚)「

夏に気にすべきは、湿気よりも気温です。
気象庁によれば昨年8月の平均気温は29.1℃、最高気温は34.1℃(ともに東京観測)だそうです。
これだけ聞くとそんなでもなさそうですが、室温となるとまた話が変わってきます。
断熱材の有無だとか窓の素材だとか部屋の位置なんかで変化はありますが、仔ドラさんの調査によれば真夏の室温は平均して外気温+5℃程度に収束するケースが多いようです。
つまり室温は平均34℃、最高39℃になっていた計算に……(;゚Д゚)
加えて、住宅というのは日中に素材に熱をため込み夜に放出するという特性があるので、室温が一日を通してあまり下がらないという点もあります。
なので、空調を使わないと高温状態が維持されたり、平均以上になるケースが多々あります。

さてこれがどういう風に素材に影響するのかという点。
シリコン、TPE共にゴムの性質を内包しているので、ゴムに対する熱の影響を簡単に解説します。
ゴムという物質は熱硬化型の高分子素材なので、燃えることはあってもプラスチックのように高熱でドロッと溶けるようなことはありません。

じゃあ大丈夫やん(´・ω・`)
と思うかもしれないがそう思うのは早計である(「゚Д゚)「

ゴムはいきなり溶けたりすることはありませんが、長時間高熱に晒されることにより劣化が進んでしまいます。
具体的には硬くなったり、逆に柔らかくなったり。伸びなくなったり、ちぎれやすくなったりと、影響は様々です。

また、シリコン、TPE共に素材の温度が高くなるとオイルブリードが進行しやすくなるという特徴があります。
そして、素材の柔らかさ(伸縮性)は内包されているオイルの量に比例します。

【つまり】
ブリードで素材の内包オイル量が減る

素材が硬くなる(伸縮性が下がる)

裂けやヒビの原因になる(ついでにオイルによる石油臭の原因にもなる)

つまり、夏場に暑い部屋にドールを放置してしまうと、素材の変質&ブリードという2つの観点から劣化が進んでしまう要因になるのである(´・ω・`)


Q.素材関係なくダメージ受けるの?(´・ω・`)
A.どっちかっていうとTPEのが危ない(「゚Д゚)「

シリコンもTPEも暑さでダメージを受けることは変わりませんが、暑さに対してはTPEの方が影響を受けやすいのでより注意が必要です。
いわゆる耐熱温度というものには、耐熱限界温度と耐熱安全温度という二種類があります。

・耐熱限界温度:短時間なら耐えられる温度
・耐熱安全温度:長時間耐え続けても大丈夫な温度

ざっくり解説するとこんな感じです。
で、このデータをシリコン側から見てみましょう。

耐熱限界温度:約180~200℃
耐熱安全温度:約220~230℃
※一般的な工業用シリコンのデータであり、配合等によって異なるので鵜呑みにしないでください(´・ω・`)

さて、これを見た人はこう思ったでしょう。

そんな極限環境にドール連れて行かねぇわ(´・ω・`)
Exactly(そのとおりでございます)(「゚Д゚)「

こういった事情から、シリコンモデルはブリード進行による劣化はあるものの、暑さで劣化する事はあまり考えられません。
※劣化しないとは言ってない

ではTPEはどうなのか?
TPEは熱に弱いと思われがちですが、実は耐熱限界温度は120~150℃以上あるものが大半です(だいたいこのぐらいの温度から溶け始める)
なので、セルフ修理の時にはんだごてが必要になるわけです(´・ω・`)

しかし、耐熱安全温度となると話が変わってきます。
こちらもシリコン同様配合で変化しますが、一般的な工業用TPE素材で耐熱安全温度は約60℃~70℃前後とされています。
正確な配合はどこのメーカーも教えてくれませんが、仔ドラさんの研究によればドールの素材の耐熱安全温度はこれと同等以下だと推測されます。
断熱材等がしっかり入った家屋なら大丈夫でしょうが、古い家屋やコンテナハウス、あるいは真夏の車内などはこのぐらいの温度になる可能性は十分あります。
これに加えてブリード量も増えると考えると……あとはわかるな?(「゚Д゚)「


Q.対策ないの……?(´・ω・`)
A.冷房入れろ(「゚Д゚)「

真夏の車内などの特殊な環境を除いて、室温だけでドールがダメージを受けることは滅多にありませんが、ブリード量は増えるので結果的に劣化は早まります。
電気代はかかってしまいますが、ドールに負担掛けたくない人は冷房をつけっぱなしにした涼しい環境で保管するのがベターです(´・ω・`)



というわけで、真夏のドール保管の注意点をまとめてみました。
人間と違って脱水や熱中症にはならないものの、暑すぎると多かれ少なかれ影響を受けてしまうので、夏はいろいろ注意しましょう(´・ω・`)
特に野外撮影(の為に車で移動)する人は、暑い車内にドールを放置しないように注意するんだぞ!(「゚Д゚)「


ポニテはウィッグが届くまで待ってね!(「゚Д゚)「

2件のコメント


  • >Project_P 様
    PはPでもパーマソとかかもしれへんやろ(´・ω・`)

    オイル抜けが劣化に繋がるっていうのは意外と知らない人多い気もしてたので、仔ドラさん的にはいい注意喚起が出来たと思ってます(「゚Д゚)「
    あとはうちのサンプルみたいに、冷房いれっぱにしてればほとんど変化ないので、電気代を取るか手間を取るかはお好みで、かしらね(´・ω・`)

    仔ドラ on

  • 匿名希望ってなんだっけ?(´・ω・`)

    夏場は目に見えてブリードが増えますね
    あれだけ漏出していれば油分抜けの進行もかなり早まっている気がします
    猛暑が収まってきたぐらいにオイルマッサージで油分を補充してやるのがいいかもしれませんね😊

    Project_P on

コメントを残す