シリコンドールとTPEドールはどう違うの?

投稿者 : ベルドールスタッフ on

ラブドール(リアルドール)には材質の違いでシリコンドール、TPEドールと大きく2つの呼び方があります。

ラブドールはまず、シリコンを皮膚に使ったドールがアメリカの某メーカーにより誕生し、その後日本のメーカーも含めて色んな角度から改善が行われてきました。

シリコンという素材は一般的な高分子の素材であり、古くから存在する素材です。
身近なところで言うと、キッチンで使う道具や水回り、家電商品等に、主にパッキン類として多く使用されています。
シリコンは熱硬化性という特性を持ち、非常に耐熱性に優れ、耐摩耗性、伸び性にも優れています。
一方、熱で硬化させてから加硫処理をするので、硬度の調整はできるものの、どうしても一定の硬さ以上になってしまいます。この状態では皮膚の素材として使うことはできません。

そこで開発されたのは、硬度0と言われる常温(室温)硬化性シリコンです。硬度0とは硬度計で測定できないレベルの硬さという意味で、従来のシリコン商品はその硬さをその用途に合わせて設定していたのでその品質の基準としてきた名残です。

ドールの皮膚として使うには硬度0以下になってやっと生身の皮膚の感覚に近づいてくるわけですが、産業の発展と技術の発達には正比例の関係がありシリコン全体の需要における硬度0の市場の割合が少ないため、なかなか開発が進まないという事情が存在しました。

そこに登場したのが熱可塑性エラストマーと呼ばれるTPEという素材です。TPEは高熱で溶解するので溶けたTPEを型に流し込んで、成型し、冷却するといった工程を経て製造します。

聞きなれない名称であるため、最近開発された新素材のように思っている方も多くいるのですが、実はこの素材、古くからオナホールに使われていました。男性の敏感な部分を挿入して使うアダルト商品であるため、求められるのはその柔らかさと吸い付くような感触です。TPEはこのオナホールの素材として採用された事から研究開発が進められ、シリコンに代わる素材としてラブドールの皮膚に使う用途としても研究が進み、現在となってはラブドールの皮膚に使う材料として2大素材として定着していったのです。

それでは、ここで一般的なシリコンとTPEの特徴を比較してみます。

柔らかさ 臭い 伸び性 耐久性 コスト
シリコン
TPE

正直どちらも一長一短があります。

また、最近ではシリコンでもTPEのように柔らかい素材を開発したメーカーさんもちらほら現れていますので、あくまで一般的な素材の特徴として参考にしてくださいね。

ちなみに、表には現れていない項目、例えばメイクについて言及するとシリコンドールのメイクは専用塗料で着色し硬化しているので洗っても取れません。ところがTPEでは通常のメイク道具でメイクしてあるので、気分や季節で何度でもお好みで再メイクが可能です。

メリットもデメリットも個人の好みで逆になるのでどちらが良いとは言い切れませんが、それを踏まえたうえで、自分の好みと用途に合った娘を見つける事が一番大切なことだと思います。