ラブドールの価格のおはなし(シリコン編)

投稿者 : 仔ドラ on

そんな開幕ネタで大丈夫か(「゚Д゚)「


大丈夫だ、問題ない。
というわけで、そもそもネタすら仕込んでねーじゃねぇかとかいうツッコミは根本的に受け付けないメンタルの仔ドラさんです(「゚Д゚)「


前回の記事でTPEの値段がなんでこんなに変わるのか、というのをまとめたところ、わりと好評&シリコン編も聞きたいというコメントをいただいたので、今回は『シリコン製のラブドールってなんで同じ身長でもブランドごとにこんなに価格違うのん?(´・ω・`)』というところに言及していこうと思います。
前回ほどではないものの、今回も割と裏側をぶっちゃけたネタなので、知りたくない人はブラウザバックか端末クラッシャーになってください(「゚Д゚)「


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さて、天丼すると見せかけて微妙にやらないスタイルを挟みつつ、今回も価格が変わる理由を解説していきましょう。
まずはシリコンの素材の特徴から簡単に(詳しくは以前に別の記事でまとめたのでそっちを参照)

シリコンの特長
・たかい
・かたい
・つよい
・おもい(同じ大きさのTPE塊と比較した場合)

そもそもシリコンはなぜ(TPEよりも)高いのか、という点ですが、これは純粋に素材の価格が高いからです。細かく言えば製法による差もありますが、これはそのうちネタにしようと思います。

まず、シリコンという素材は昔から工業や医療の分野で高耐久なゴム系素材として広く使われていましたが、『そんなに強くなくていいからもっと安い素材つくれない?(´・ω・`)』という意見からTPEという安価な代替素材が登場し、使い分けられるようになりました(意訳)
ラブドールという視点で見た場合は、TPEもシリコンも一長一短ですが、工業や医療の分野では廉価版の素材として扱われています。
故に、そも素材そのものの原価が高いのでシリコンはTPEよりも高価なモデルになります。
とまぁ、ここまではわかりやすいのですが、ならば『なぜ同じシリコンなのにSinoやSanhuiの20万円台モデルから人造人の60万円台モデル、果ては国産の80万オーバーと差が出るのか』というのが今回の主題です。

TPEの方では主に再生材の使用率や梱包などに差があると説明しましたが、果たしてシリコンも同じなのか?
いいえ、ケフイアです(「゚Д゚)「
面白いことに、シリコンはTPEとは全く異なる理由でコストが変わってきます。

まず、『シリコンも再生材使ってるの?(´・ω・`)』と思った方もいるかと思いますので回答しましょう。
基本的にシリコンモデルに再生材は使いません(「゚Д゚)「
これは技術的に出来ないわけではなく、シリコンの再生材を造るのは非常にコストが高く、ぶっちゃけ新しくシリコンつくるほうが安いという問題があります。
なので、再生材なんて使った日には品質落ちるわ値段上がるわで何のメリットもないわけです(´・ω・`)
ならばなぜこんなに値段が変わるのか?と言うと、実はいろいろな理由が複雑に絡み合ってるので、分解して解説していこうと思います(「゚Д゚)「


・その1:素材のグレード
まず大きいのはこれです。基本的にラブドールは人体に触れるので、準医療用or医療用グレードのシリコンを用いていますが、一口に医療用と言っても医療機器グレードとかメディカルグレードとか色んな種類に分かれます。
それぞれのグレードごとに細かい規定があるので、良いものほど素材の価格が高くなるという、とても当たり前な理由です。
とはいえ、メーカーもどのグレードの素材なのか等詳しいことは公表してないので、高い=いい素材と思ってだいたい間違いないと思います(´・ω・`)


・その2:骨格
これも結構重要。骨格はメーカーごとに自社で工場を持っていたり外注していたりと差がありますが、高価格ブランドはだいたいいい骨格を使ってます。中価格ブランドでも、いい骨格だとオプション価格が高くなったりもします。
なおこれはTPEにも言える事である(´・ω・`)


・その3:デザイン費
これは意外と知られてない。とはいえ、造形も金型作りも一回やったら終わりなのであまり影響してません。
どちらかというと、標準搭載されてるオプションやスペックに左右されるのがこの項目。ボディのリアルメイクが標準で搭載されてると高い、とか。
また、一口にリアルメイクと言っても再現度などがブランドごとに違うので、このあたりの技術費も価格を左右するポイントである(´・ω・`)


・その4:ウレタン量(シリコン量)
シリコン製ラブドールは金属骨格の上に発泡ウレタンの筋肉、シリコンの皮膚という構造で作られてるのは有名な話ですが、このウレタンの量……というよりシリコンの量でも値段が変わります。
ウレタンは軽量化のためだけでなくコストダウンも兼ねてるので、シリコンの皮膚を薄くしてウレタン増やしたり中空化する事により、重量と価格を両方下げる事が出来ます。


・その5:人件費
これは主に国内ブランド。当たり前ですが、工場で安定して生産するには当然、多くの人間が必要になるのでその分コストもかかります。
中国の場合は人件費が安い……というか労働基準法なんてものがあってないようなものという噂なのであまり影響しませんが、国産はそうもいかないのでここが結構な影響を与えてます。
詳しくは後述。


というわけで、ざっくり纏めましたがTPEにも似たようなことが言えます。とはいえ、TPEは再生材によるコストカットがメインで他はおまけのような感じのものでしたが、シリコンはこういったいろいろな要素で価格が決まってきます。
なので、だいたいは高いブランド=いいもの、と考えてもいいかと仔ドラさんは思います(´・ω・`)


さて、ここからは前回好評だった各メーカーの品質をざっくり解説するコーナー(「゚Д゚)「
しっかりした解説はそのうち個別で記事のネタにするかもしれないので待たれよ。


【中価格ブランド】
・Sino Doll
・Sanhui Doll

そもそもシリコンに低価格などないのでこうしました(´・ω・`)
さてこの有名処の両ブランドがなぜ、比較的安価に販売できるのか?という点ですが……。
一番顕著なのはシリコンの皮膚が薄め、というところだと仔ドラさんは思います(「゚Д゚)「
好みはさておき、この両ブランドはわりとシリコン薄めです。Sanhuiは特に顕著で、触り心地はThe・シリコン。でもこのぐらいの硬さの方が人間っぽくていいという声もあるので、正直好みだと思います。
Sinoはシリコンの中ではかなり柔らかい触り心地で、あまりウレタンの感触は感じにくくなっています。ウレタンが柔らかいのか……?(´・ω・`)
それぞれ、Sanhuiはレベルの高い新骨格、Sinoはボディのリアルメイクなど、各種オプションで1ランク上のカスタマイズが出来るのは良い所だと思います。
また、後述する高価格系に比べて頑丈なので、少々のことでは破損しづらいのも高評価。


【高価格ブランド】
・XYcolo Doll(Proも含む)
・Top Sino
・アート技研

こちらは基礎価格30万over組(「゚Д゚)「
XYは(比較的)安めだけどこちらに分類。この三種に共通するのは、最新型骨格(指骨格が入ってるやつ)・ボディのリアルメイク・自立機能などが標準で搭載されているところ。
言ってみれば中価格帯にあれこれオプション盛ってるのとあまり変わらなかったりします。
つまり最初からフルオプションに近いから基礎価格が高いともいえる( ゚Д゚)

この中では比較的安めなXYの場合、その分だけボディメイクのリアリティも1ランクダウン(というかTopのRSSとかアートのメイクが1ランク上)するものの、値段相応と言えば相応。
なので高いブランド=いいものの法則にもだいたい当てはまります。
素材もそれぞれ個性がありますが、どこもいいものを使ってます。
XYはオリエントと同じ素材らしく、硬い代わりにブリードがほとんどなく軽い&修理対応あり。
Proは現物見たことないけど、シリコンの皮膚とウレタンの筋肉の間にソフトシリコンで脂肪層を再現してるらしい(´・ω・`)
現物見たいので誰か注文してください( ゚Д゚)
TopはSinoの順当進化といったところ。素材に特筆すべき点は今のところ見当たらないものの、裏を返すとSino同様の耐久性と柔らかさがあるので予算のある人にはこっちをおすすめ。
アートは独自開発のソフトシリコンと中空加工(?)による、柔らかさと軽量化の両立。更に細かな造形やボディメイクは人造人クラスの綺麗さです。
あと、意外と知られてませんが、ヘッドは側面にパーテーションラインがほとんど見えず撮影にも重宝します。加えて、付属ウィッグの品質は国内販売店並に良質な点も高評価。
Top以外はどちらかというと、芸術品のラインに寄っている印象はあるものの、価格に見合った品質なのでご予算の合う方はお迎えしても損はないと思います(「゚Д゚)「


【なんかもう別物】
・人造人

ここは別格(´・ω・`)
正直に言うと、ラブドールというより美術品です。服着せて会社の受付とかに立たせて置いても、パッと見では気付かれない程度のレベルです。
お値段も国内モデルに匹敵するコスト。ホールも1ホールしかないと、最初から実用を視野に入れてない疑惑すらある。
お金持ちのコレクションルームに美術品と一緒に並んでても違和感ないのでは?(´・ω・`)
発泡ウレタンではなく発泡シリコン(シリコンスポンジ)を筋肉部に用いてて原価が高いことや、元々は社長さんが趣味で立ち上げた部門らしく、売れなくても本業で稼げてるらしいので、値下げ競争には参戦してないため超高価格。
芸術品、美術品としてのドールに価値を見出せる方ならお迎えしてもいいと思います(「゚Д゚)「


【番外編】
・国内メーカー

どことは言わんが考えるな、感じろ( ゚Д゚)
まずは何故、国内のは100万に届きそうなぐらい高いのか?というところですよ(´・ω・`)
もちろん理由はいろいろ複合的に絡まってますが、一番大きいのはおそらく人件費だと思います。
仔ドラさんはドール神の神使なので、中の人たちと顔パスでトークしたことがありますが、製造過程において各部門に専門のスタッフがいるそうです。
具体的には、ボディメイク専属スタッフ、ヘッドメイク専属スタッフ、撮影専属スタッフなどなど。加えて、造形やデザインを担当するスタッフは日芸大などの大手芸術大学出身者ばかり。
そりゃお金かかるわ( ゚Д゚)
もちろん、メイドインジャパンのブランド名と培ってきた確かな技術があるので、出来栄えは素晴らしいの一言です。
しかし、昨今は中国メーカーの技術も加速度的に高まっているうえに、某所では『そろそろ店たたむ気なんじゃね?』なんて噂される始末。
中の人からもいろいろ聞いてますが、志をもって入社した若いスタッフさんの意見を偉い人が聞き入れてくれないとか……(´・ω・`)
有名な某DなんとかMドットコムの人から『AV女優さんをモデル、監修によるドールを造りませんか?』とか持ち掛けられても『うちの名前でよそが儲けるのは嫌だ』とかって断ったとか……(´・ω・`)
国内メーカーも複数あるので全部が全部そうというわけでは無いですが、せっかくラブドールの業界の基礎を築いたこの国のメーカーが、他国に押されて落ち目になりつつあるのは非常にもったいないと仔ドラさんは思います( ゚Д゚)



さてそんな感じで最後にまとめると、シリコンは基本的に価格=品質と言っても差し支えないと思います。
とはいえ、人によってドールに求めるものは異なるので、一概に高い=満足できる、とは限りません。
各メーカーごとに特色というか用途というか向き不向きというか、なんかそんな感じのものがそれぞれ異なるので、迷ってる人は気軽に仔ドラさんに相談すればいいと思います(「゚Д゚)「

しかし最近のドール業界はすごいね。
中国は言わずもがな、米国ではラブドール型ターミネーター開発してるし(´・ω・`)

とりあえず日本は対抗してモビルスーツ作ればいいと思いますっ!!(「゚Д゚)「

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